🔸身体拘束・行動制限の適正化について

「制限する」より「理解する」支援を

当事業所では、身体拘束や行動制限は原則として行っていません

子どもが「困った行動」をする背景には、必ず理由があります
その行動だけを止めるのではなく、何が不安だったのか・どうしてそうせざるを得なかったのか
子どもの内側に目を向けることが、私たちの支援の基本です


事業所としての基本方針

  • 身体拘束・行動制限は、緊急やむを得ない場合を除き、原則行わない

  • 問題行動の背景や理由を丁寧に読み解き、再発予防につなげる

  • 子どもの心の声に耳を傾け、「困った行動」の奥にある “助けて” を見逃さない

  • スタッフが支援に迷ったときには、一人で抱え込まず、チームで振り返り考える


現在の実施状況

  • 当事業所では、身体拘束や行動制限を実施していません

  • 将来的に万が一の対応が必要になった場合に備えて、マニュアルを整備し、スタッフで共通理解を図っています

  • 年に1回、適正化に関する研修を行い、「しないための知識と感覚」を磨いています


必要な体制・ルールの整備

当事業所では、次のような体制とルールを整えています

項目 内容
マニュアルの整備 身体拘束等の定義、緊急対応時の流れ、記録・報告の方法を明文化
研修の実施 年1回以上の研修を全スタッフに実施(外部講師や事例検討なども含む)
記録・報告体制 仮に行動制限を実施する場合は、日時・内容・経過・振り返りを記録し、保護者にも説明・報告
再発防止の仕組み 「なぜ、その対応になったか」をチームで共有し、再発防止策を検討
外部との連携 必要に応じて相談支援・児童相談所・行政等と連携しながら対応

最後に

子どもの「行動」だけを見るのではなく、その奥にある「気持ち」に目を向ける
それが、わたしたちが目指す支援のあり方です

強く抑えるよりも、理解して関わる
行動を制限するよりも、子どもが安心して自分を表現できる環境を整えることに力を注ぎます