夏に向けた「感覚あそび」のススメ
〜水・氷・風・光…五感を楽しむ療育アイデア〜
はじめに
7月。強い日差しとともに、子どもたちが汗いっぱいになって遊ぶ季節がやってきました
そんな「暑い夏だからこそ楽しめる遊び」があるのをご存じですか?
それが——「感覚あそび」。
感覚あそびは、遊びながら五感をたっぷり使うことで、子どもたちの発達をぐんと後押ししてくれる、とても大切な体験です
今回は、療育の現場でも大人気の、夏にぴったりな感覚あそびをいくつかご紹介します
おうちでも簡単にできるアイデアばかりなので、ぜひ参考にしてみてください
そもそも「感覚あそび」って?
感覚あそびとは、
「目・耳・鼻・口・皮膚」などの五感を使って世界を感じるあそびのこと
例えば…
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水の冷たさを手で感じる
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風の心地よさを体いっぱいに受ける
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光のキラキラや影の形を眺める
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氷が溶けるじんわりした感覚を味わう
こうした体験は、子どもたちにとっての「世界の学び」
「こうやって世界はできているんだ!」という気づきが、自然と身についていきます
特に、感覚の過敏さや鈍さがある子にとっては、
自分の感覚を確かめたり、心地よさを見つけたりする大事なステップになります
おすすめ!夏の感覚あそび
① 水・泡あそび
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水鉄砲、霧吹き、スポンジで水運び
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石けんやボディソープでふわふわ泡あそび(ベビーバスや衣装ケースを使っても◎)
→ 触覚・視覚・温度感覚を楽しく刺激!
② 氷あそび
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色付きの氷でお絵描き
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小さなおもちゃを凍らせて氷の宝探し
→ ひんやり感を楽しみながら、指先のトレーニングにも
③ 風を感じるあそび
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扇風機+カラフルなリボンで風のダンス
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うちわで風を送って、スカーフを飛ばす風送りゲーム
→ 空気の流れを目で見て、体で感じるあそび
④ 光と影あそび
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ペットボトルにビーズやラメを入れてサンキャッチャー作り
■ サンキャッチャーって何?
サンキャッチャーは、窓辺などに吊るして太陽の光を集めるインテリアアイテムです
ガラスやアクリルのビーズ、クリスタルなどの透明なパーツに光が当たると、部屋の中に虹のようなキラキラした光(プリズム)が映し出されます -
懐中電灯で壁に映す影絵あそび
→ 視覚の発達や集中力アップにも効果的
⑤ 音の感覚あそび(番外編)
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水の入ったペットボトルを振ってチャプチャプ音探し
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手作りマラカスや打楽器で音あそび・リズムあそび
→ 聴覚とリズム感を楽しく育む
安心・安全のためのポイント
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水や氷など温度差がある遊びは短時間からスタート
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苦手な子には無理強いしない。「見るだけ」「触るふり」でもOK
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室内なら、滑り止めマットや防水シートで安全確保を
最後に
「感覚あそび」は、
ただ楽しいだけの遊びではなく、子どもたちの大切な学びの時間
私たちの事業所でも、子どもたち一人ひとりの「ちょうどいい」を大切にしながら、楽しんで取り入れています
おうちでも、ちょっとした工夫でできることばかり
この夏、ぜひ五感をたっぷり使った遊びを、一緒に楽しんでみてくださいね