雨の日も、ゆっくり深呼吸。感覚あそびと “気圧ケア” で、こころも身体もととのえる
– 発達障害と天気の影響、そして“がんばらない”という選択肢 –
①「天気が悪いと、気分も不安定になる」…それ、子どもも同じかもしれません
梅雨の時期、私たち大人でさえ「なんかだるい」「眠い」「気持ちが沈む」ってこと、ありますよね
実はこれ、「気象病」や「天気痛」と呼ばれる現象で、気圧の変化が自律神経に影響することが原因だと言われています
特に、発達特性のあるお子さんには、
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気圧や湿度など環境の変化に敏感だったり
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自律神経のバランスが乱れやすく
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疲れやすい、過敏になる、不機嫌になる、頭が重い などの “ちょっとした不調” が出やすい傾向がある
と言われています
②「耳」が関係してる!? 低気圧と “気圧センサー” の話
気圧の変化は、内耳の前庭器(バランス感覚を司る器官)に作用すると考えられていて、
飛行機や山道で耳がキーンとなるのと同じように、敏感な子は「知らないうちに」ストレスを感じている場合があります
つまり、
▶ 気圧センサーは “耳” にあるとも言われているのです
③そんなときこそ、「無理しない・がんばらない」サステナブルな子育て
雨の日や低気圧の日に
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いつもより敏感
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こだわりが強くなる
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イライラしたり、癇癪を起こしやすくなる
…そんな姿があっても、「あ、今日は気圧のせいかも」と思えるだけで、
親子の関係も少しふわっとやわらかくなります
「やる気が出ない日もあっていいよ」
「今日はゆっくりモードで過ごそう」
そう思えることこそ、サステナブルな子育てにつながるのかもしれません
④そんな日こそ「感覚あそび」で、こころと身体の土台を整える
当事業所では、HABA社のバランスボードを採用し、感覚あそびを取り入れています
実は、こうした “なんとなく不調” な日にもとても効果的です
▶ 身体を動かすことで自律神経が整いやすくなる
▶ 足裏や耳、皮膚などの感覚刺激が脳を落ち着かせてくれる
「うまく話せない」「言葉で不調を伝えられない」子どもたちにとって、
感覚を通して “今の自分” とつながる時間は、何よりのケアになると感じています
⑤おうちでできる「耳マッサージ」&「ベアフットあそび」もおすすめ!
【親子で一緒にできる、“気圧ケア” マッサージ】
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👂 耳をくるくる揉む・引っ張る
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👣 足の裏を手のひらでなでたり、軽く押したり
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✋ 手のひらや指先をマッサージしてあげる
これだけでも血流が良くなって、内耳や脳がリラックスしやすくなります。
「触ってもらえるって気持ちいい」その感覚が、子どもにとっての安心感になります
さらに、以前にも記事で取り上げた「ベアフット(裸足)」で床を歩いたりする遊びを加えれば、感覚の統合にもつながって◎
⑥まとめ:「今日も雨だけど、わたしたちは大丈夫」
天気や気圧はコントロールできないけれど、
それにどう付き合っていくかは、工夫次第で変えられます
感覚あそびやマッサージをとおして、
「今日はこんな日なんだね」と自分をゆるすこと、
「じゃあ、どう過ごそうか?」と子どもに寄り添うこと
それこそが、発達特性のある子の育ちを支える “持続可能な視点” だと、私たちは思っています