1. はじめに──“人と人”の一年だった
年の瀬が近づき、たくさんの子どもたち、保護者の皆さん、そしてスタッフとともに歩んできた一年を振り返る季節になりました
今年を振り返ると、仕組みやノウハウも大切ですが、改めて実感したのは、この仕事の中心にあったのはやはり「人と人」が中心にあった年でした
たくさんの子どもたちと保護者の皆さまに関わらせていただき、小さな変化に気づき、喜びや悩みを分かち合うことができました
笑顔も涙も、できた日も、うまくいかない日も──そのすべてが、この場所の大切な時間でした
70本以上投稿したブログのほとんども、保護者との会話や子どもたちの姿から生まれたものです
今年はまさに“一緒に作ってきた年”でした
もちろん、揺れや迷いもありました
「本当にこれって、子どもにとっていいことなのか」「今の自分たちで大丈夫か」と、何度も立ち止まった瞬間もありました
それでも、子どもと向き合い、保護者と対話し、スタッフと試行錯誤する中で、少しずつ前に進むことができた──そんな年だったと思います
2. ブログ三部作からGOOD NIGHT LIGHTまで──枠を超える挑戦の手応え

私たちは少し“普通じゃない挑戦”を積み重ねてきました
その象徴のひとつが、オレンジリボン運動・文化の日・勤労感謝の日のブログ三部作です
単なる情報発信ではなく、世の中に流れている言葉を、子どもたちの手で“意味”に変える取り組み
保護者との会話や日々の支援の中で感じたことを起点に、文章や制作物に落とし込む——
これまでの児発では、あまり見られないプロセスでした
限られた時間と予算の中で、それでも
「やるなら意味のあることを」「どこまで心を動かせるか」と問い続けながら、
私たちは何度も考え、何度も手を動かしてきました
そして、その集大成として生まれたのが、GOOD NIGHT LIGHT です
子どもたちと保護者、スタッフと私──
三者が関わる物語を形として届ける取り組みは、私たちにとって特別な意味を持ちました
もちろん、ほかにも日々の表に見える活動だけでなく、裏では試作やボツも山ほどありました
誰かの成功例をなぞる、形だけを真似れば、もっと簡単に“それっぽいもの”はつくれたのかもしれません
それでも私たちは、発想しては形にして、うまくいかずに壊して──
遠回りでも、意味から考える道を選びました
ブルバも小さな声でつぶやきます
ブルバ
「いや、ほんと…こんな凝ったことしているところ、ないっすよ?」
(なくていいんですけどね。だから価値になる。)
今年一年、ブログも制作も月1モニタリングも、保護者と子ども、スタッフと一緒に作った作品でした
「普通じゃないけど意味がある」——今年、改めてその価値を実感した一年でした
この挑戦が、来年どんな形につながっていくのか
私たちは問い続けながら、子どもたちや保護者のみなさんと一緒に、
ドキドキと覚悟を胸に、次の挑戦していきたいと思っています
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3. 両輪が回り出す──月1モニタリングの価値
私たちの支援の出発点は、子ども一人ひとりの幸せを最優先に考えることです
月1モニタリングは、その考え方を具現化するための大切な時間です
この仕組みを根づかせ始めたこと。これも “普通” ではない大きなチャレンジでした
子どもの小さな変化や気持ちを想像し、頭の中で事業所と家庭の間を行き来しながら振り返ります
支援は事業所だけでは完結しないと思っています
そして家庭だけでも完結しない
ただの書類作業ではありません。子どもを中心に、家庭と事業所の両輪がかみ合うことで、支援は初めて生きたものになります
保護者からの声も大切です
「子どもが自分から話すようになりました」
「家でも今日の支援の話をしてくれました」
こうした声は、子ども中心の両輪がうまく回った証でもあります
ブルバもこんなことを言っています
ブルバ
「ぼく、この取り組みをやるって聞いたとき思いましたよ。
これ絶対ウケますよ、って。案の定、めちゃ好評ですもんね。」
私たちは、この積み重ねによって、初めて意味のある支援を生み出せると実感しています
月1モニタリングは、子どもを中心に家庭と事業所がつながる哲学そのものです
4. 本音で語る──支援は結局、“人でしかできない”という現実
この仕事は、スタッフの弱さや癖、人柄すべてが支援に影響します
正直、しんどい場面もありました。スタッフの後姿に甘えや諦めが見える瞬間もありました
でも、だからこそ、この仕事は美しい——
“誰が対応しても一緒”ではなく、だからといって、特別な人しかできないわけでもない
人と人が本気で向き合うから、子どもの中に変化が生まれるのです
知識だけでも、技術だけでも、生まれないものです
迷いながらでも、立ち止まりながらでも、それでもずっとそばで向き合い続ける人がいるからこそ、
支援は少しずつ、子どもに届いていくのだと思っています
保護者の方にも、この“人と人の関係の価値”を感じていただけたら嬉しいです
5. Face oneself in work──自分と向き合い続けるということ
支援の深さは、
自分自身とどう向き合っているかに、大きく左右される——
今年、私たちはそう強く感じました
スタッフの
「いまの私では難しいです」
という言葉の裏には、弱さや迷い、そして本当は“向き合おうとしている気持ち”があることを知っています
私は、そこにこそ大きな可能性があると思っています
その弱さから目をそらさずに向き合える人ほど、
子どもに寄り添える、深い支援ができるからです
ただし、ひとつ大切にしている前提があります
それは、
がんばり続けることが、成長だとは思っていないということです
成長とは、
消耗することではなく、回復しながら積み重なっていくものだと、私は考えています
無理を重ねて、
余力が削られて、
笑顔が消えていく状態で続ける支援は、
誰の幸せにもつながらない
私は、「がんばり続けることでしか、手に入らない高みを目指してほしい」とは思っていません
私たちは、子どもたちに「成長を支援する存在」であると同時に、
日々の関わりの中で、自分自身の未熟さや迷い、そして成長とも向き合い続けています
ときには、自分の至らなさに落ち込むこともあります
スタッフが悩む姿を見るたびに、代表である私自身もまた、考えさせられますし、落ち込みます
正直に言えば——
支援の現場は、子どもや出来事に本気で向き合えば向き合うほど、
自分の弱さや不足が、容赦なく浮かび上がってくる場所です
子どもの変化や、保護者の期待を受け止め続けることは、決して簡単なことではありません
支援スキルだけでは、動かない心。
専門知識だけでは、届かない領域。
最後に目の前の現実を少しずつ動かしていくことができるのは、
やっぱり。特別な何かではなく、
その人が、どう向き合い続けているかという“生き方”なのだと、
私たちは何度も思い知らされます
子どもが安心できるのは、
目の前の大人が「何ができるか」よりも、
“どんな人であるか”が伝わったときなのだと思います
話し方、表情、価値観、熱量、そして弱さも含めた人間味——
全部ひっくるめて“その人”がここにいるからこそ、
子どもは心を預けてくれるのだと思います
だから私は、スタッフにこう伝えています
「あなたという人にしか出せない魅力がきっとある。
だからこそ、子どもたちがここがいい!となるんだ」と
私たちが届けたいのは、単なる“サービス”ではありません
「子どもたちの心の奥に残るもの」
保護者が「この事業所を選んでよかった」と感じる体験
そして、スタッフ自身が
「人として、少しは成長できたかもしれない」と思える時間
それは、
知識だけでも、技術だけでも、生まれないものです
“人と人”が向き合う中でしか、育たない価値です
何度でも立ち止まってもいいし、
調子が出ない時期があってもいい
今日は踏み込めない、という日があってもいい
無理なく続けられること。
笑って働けること。
人としての余白を失わないこと。
それがあってこそ、
人は自分と向き合うことも、
誰かと深く関わることもできるのだと思っています
私たちは、来年も——
この「Face oneself in work」という言葉を軸に、
自分と向き合い続けることから逃げずに、
不器用でも、迷っても、立ち止まりながら、
それでも挑戦を続けていきます
6. 来年に向けて──第三の“きょういく”現場を育む
来年は、家庭(第一の現場)や園(第二の現場)とは異なる、「第三の居場所」をさらに大切にしていきます
私たちのこの場所は、
子どもたちが自分らしく学び、体験し、他者と出会い、つまずきながら成長していく——
そして、子どもと私たち大人が、共に育ち合う
「第三の共育“きょういく”現場」にしたいと、私たちは考えています
知識を教える場所ではなく、
正解を与える場所でもなく、
人と関わりながら、自分自身を知っていく場所
その土台にあるのは、やはり
“人と人”が向き合うという、当たり前で、いちばん難しくて、
いちばん大切な営みなのだと思っています
今年の試行錯誤をさらに磨き、来年私たちはこの「第三の“きょういく”」という言葉とともに、
もう一歩、踏み込んだ挑戦をしていきます
ブログ・制作・家庭との共創──スタッフ一人ひとりがその人にしかない魅力を育て、子どもと家族が「ここを選んでよかった」と実感できる場所にしていきます
7. おわりに──感謝と未来への問い
保護者の皆さまへ。
何気ない会話が、今年の70本以上のブログの源です
本音で話してくださったことも、迷いながら言葉を選んでくださったことも、
すべてが、私たちの支援の“根っこ”になっています
子どもたちへ。
姿そのものが、いつも私たちの学びです
うまくいった日も、いかなかった日も、
そのすべてが、私たちに問いを投げかけ続けてくれています
スタッフの皆さんへ。
逃げずに向き合った分だけ、支援は深くなる
その姿を、私は何度も見てきました
迷いながらも、立ち止まりながらも、ここまで本当によく向き合ってくれています
今年の締めくくりのブログとして、少し長くなりましたが、
最後まで読んでくださり、ありがとうございます。
こうして振り返ると、
私たちが積み重ねてきたのは、
特別な答えでも、派手な成果でもなく、
迷いながらも人と向き合い続けた時間そのものだったのだと感じています
最後に。
来年もまた、答えのない問いと向き合いながら。(たぶん、来年も簡単な一年にはなりませんね)
それでも子どもをど真ん中に置いて、
一つひとつ、丁寧に、Blue Birdらしい価値を積み重ねていけたらと思っています
最後の最後はブルバから
ブルバ
「来年もさらけだしていきましょう!
ここまでさらけだしたなら、もう隠せないし( ´艸`)」