【オレンジリボン運動】“虐待防止”は義務ではなく文化|孤立を減らし、支え合う“文化”を育てること

🌼 児童発達支援の現場から考える「虐待防止」

それは義務ではなく、孤立を減らし、支え合う“文化”を育てること
オレンジリボン運動に寄せて


🧡 11月は「オレンジリボン運動」の月
子ども虐待防止の啓発活動が全国で行われる時期です

#にっぽんオレンジシンボル運動

当事業所も、支援企業としてこの運動に参加しています
子どもたちとご家庭が安心して過ごせる社会を目指して、
小さな一歩を積み重ねていきたいと思います☘️


🌟 「防止」という言葉への違和感

“防止”という言葉には、
「起きないように気を張る」という印象が強くあります

けれど現場で感じるのは、それだけでは足りないということ

🧡 オレンジリボン運動は、2004年に栃木県で起きた痛ましい事件をきっかけに始まりました
オレンジ色には「子どもたちの明るい未来を守りたい」という願いが込められています

虐待防止というと少し固く聞こえるかもしれませんが、
本質は――

💬 「子育てをひとりで抱え込まないこと」
💬 「困ったときに“助けて”と言えること」

そこから始まるのだと思います


📋 義務としての虐待防止、そしてその先へ

令和4年度から、虐待防止は制度上“義務”となりました

✅ マニュアルを整える
✅ 研修を実施する
✅ 委員会を設置する

どれも大切な取り組みです
でも、チェックリストを埋めて安心してしまうだけでは、“文化”にはなりません

「やらなければならないこと」ではなく、
「自然とそうしていたいこと」へ。

時間をかけて、支援の中に根づかせていく必要があります🌱


🏠 支援の場からこぼれ落ちる家庭

見学や相談に来られる保護者の中には、
心身ともに限界に近い方もおられます

疲れた表情の奥に、
「助けてほしいけど、迷惑をかけたくない」
という思いが見えることもあります

そうした親子こそ本来いちばん支援が必要なのに、
どこにも居場所が見つからない――そんな現実があります

虐待の背景には、「悪意」ではなく
「孤立」や「疲弊」が隠れていることが多いのです

育児の大変さを分かち合える人がいないまま、
心の余裕を失っていく

“頼れる人がいない”状況こそが、
家庭を追い詰めてしまうのだと思います


🤝 「孤立を減らすこと」こそが本当の虐待防止

虐待防止とは、「悪いことを起こさないようにする」ことではありません
誰もが安心して「助けて」と言える社会をつくることです

🌿 疲れたときに「ちょっと手伝って」と言える
🌿 しんどいときに「今日は無理」と言っても大丈夫

そんな空気が家庭にも、職場にも、地域にも広がれば、
“起きにくい環境”が自然と生まれます🌈


💬 支援者もまた、「助けて」と言っていい

支援の現場も、人の感情に寄り添う仕事です。
誰かの苦しみに触れることは、想像以上に心を消耗します

ときに、目の前の子どもや保護者の課題が大きすぎて、
「自分にできることはあるのだろうか」と感じる場面もあります

そんなとき、無理に抱え込んでしまうと――
支援者自身が“オーバースキル(力量を超えた支援)”の状態に陥ることがあります

これは、悪意ではなく「なんとかしてあげたい」という気持ちから起こるもの
でも、気づかないうちに心がすり減り、
支援が空回りしたり、関係がぎくしゃくしてしまうこともあります

だからこそ、支援者同士が
「しんどい」「助けて」「少し代わってもらえますか」と言い合える関係づくりが必要です

“支援する人”が安心していられる職場こそ、
“支援される人”にも安心が伝わるのだと思います


🌸 “義務”を超えて、“文化”へ

虐待防止は、義務ではなく文化

子どもも、保護者も、支援者も、
安心して弱音を出せる環境を育てていくこと――

それが、私たちが本当に目指す「虐待防止」です


この11月、当事業所では…

🧡 子どもたちと一緒にオレンジ色の作品を制作
🧡 事業所をオレンジ色で彩る
🧡 スタッフがオレンジ色の小物を身につける

ささやかでも、想いを形にしていく取り組みを進めていきます🍊


「防止」ではなく、「支え合いの文化」を
私たちの手で育てていきたいと思います


📞 困ったときや「気になる子ども」を見かけたときには
児童相談所虐待対応ダイヤル 「189(いちはやく)」 へ
どこからでもつながります