子どもが服をめくる・体を触るのはなぜ?性の芽生えと境界線の育ち

「ちょっと…それはやめて!」と焦ってしまいますよね

服をめくる
人の体を触る
下着に手を入れる

見た瞬間、
「えっ?」「それはダメでしょ…」
と、思わず焦ってしまう行動ですよね

でも実はこの行動、
“性の問題”というよりも“境界線を学ぶ途中”のサインであることがとても多いのです


このシリーズについて

このシリーズでは、
園や家庭でよくある「ちょっと困る行動」をテーマに、

  • なぜ起きるのか

  • どんな関わり方が育ちにつながるのか

を、「叱る」よりも「理解する」視点でお伝えしています


第4話|服をめくる・体を触る=「自分と他人の境界」を学ぶ時期

子どもが体を触ったり、服をめくったりする行動は、

  • 自分の体に興味を持った

  • 他人との違いに気づき始めた

  • 「触ったらどうなるんだろう?」という好奇心

といった、ごく自然な発達の一部として起こります

大人がドキッとする行動でも、
子ども本人は エッチな意識はほとんどありません


子どもが体を触る・服をめくる理由

この行動の背景には、こんな理由があります

  • 自分と他人の体の違いが気になっている

  • 感触がおもしろい(感覚あそびの一種)

  • 反応が強く返ってくるのが楽しい

  • 「ここまでしていい?」を試している

つまりこれは、
❌ 悪いことをしようとしている
のではなく、
「人との距離感」を学習している途中なのです


これって異常?心配しすぎなくて大丈夫?

結論から言うと、
多くの場合は“育ちの通過点”です

  • 2〜5歳頃にとても多い

  • 成長とともに自然と減っていく

  • 正しい関わり方を続けることで落ち着く

というケースがほとんどです

ただし、

  • 年齢がかなり高くなっても強く続く

  • 執着が極端に強い

  • 周囲とのトラブルが頻発する

などが見られる場合は、
園や専門機関と連携して様子を見ることも大切です


✅ 正しい伝え方・関わり方

ここがいちばん大切なポイントです

⭕ 落ち着いたトーンで、短く伝える
「それは、自分だけの大切なところだよ」
「人の体は、触らないよ」

⭕ 恥をかかせない
・みんなの前で叱らない
・大声で怒鳴らない

⭕ 場所のルールを伝える
「体を触るのは、おうちで一人のときだけだよ」
“完全禁止”より“場所のルール”が理解しやすい です


⚠️ 逆効果になりやすい対応

❌ 「なにしてるの!!」と強く叱る
❌ 「変なこと」「汚い」など否定する
❌ 過剰に不安がって騒ぐ

これらはすべて、
✅ 行動の改善
よりも、
「注目される行動」として記憶に残り、繰り返されやすくなる
という逆効果につながります


「ダメ」よりも「大切」を伝える

体の話は、
❌ 汚いもの
❌ 恥ずかしいもの
として伝えるよりも、

⭕ 大切なもの
⭕ 守るもの
⭕ 自分のもの

として伝えていくことで、
将来の性被害予防にもつながる力になります


困りごとに見える行動は、すべて「育ちの途中」

服をめくる
体を触る

この行動の根っこには、
✅ 自分を知りたい
✅ 人との距離を知りたい
という、とてもまっすぐな成長の力があります

叱って終わらせるのではなく、
「人との境界線」を少しずつ伝えていくこと
それが、今いちばん大切な関わりです


園あるある困りごとシリーズ|全4話

この【園あるある困りごとシリーズ】では、
行動の背景と、叱らずに育てる関わり方を、やさしく解説しています

育児や支援のヒントとして、ぜひ読んでみてください

子どもの「困った行動」は、すべて育ちの途中にあります
気になるテーマから、ぜひあわせてご覧ください

▶︎ 第1話:噛む・叩く —— まだ言葉で伝えられないときのサイン
▶︎ 第2話:物を投げる・ひっくり返す —— 遊び?それとも反抗?
▶︎ 第3話:ツバを“ブーッ”・鼻ほじり —— 大人が困る感覚あそび
▶︎ 第4話:服をめくる・体を触る —— 境界線を学ぶ大切な時期