「噛んだ」「叩いた」「ツバを飛ばした」「服をめくった」…
園での連絡帳に書かれたら、思わず心配になる言葉です
でも、未満児〜年少さんの“ちょっと困った”には、必ず理由があります
それは乱暴や悪意ではなく、まだことばや感情をうまく使えない中で生まれる行動
つまり、成長の通過点でもあるのです
このシリーズでは、4つの「園あるある困りごと」を取り上げ、背景と対応のヒントをお伝えします
「やめさせる」ではなく、「どう受け止めて、どう教えるか」
そんな視点で一緒に考えてみませんか?
第2話
物を投げる・ひっくり返す——遊び?反抗?
おもちゃや食べ物をポーンと投げる、積み木をガシャーンと崩す
大人には「わざと?」と見える行動も、実はこの時期の発達に深く関係しています
なぜ投げる?ひっくり返す?
-
・因果関係の実験(投げたらどうなる?落としたらどうなる?)
-
・音や動きの変化が楽しい
-
・注目を集めたい気持ち
どう関わる?
-
安全に投げられる場所・物を用意(やわらかいボール、屋外)
-
“投げたい欲” を先に満たす(キャッチボール、玉入れ)
-
禁止だけで終わらせない
・「こっちならいいよ」と行動の方向を変える
投げる・崩すは、単なる迷惑ではなく、好奇心の表れでもあります
危険を減らしつつ、学びに変えていきましょう