🌿ゆっくり育つって、悪いことじゃない
——あの子のペースに寄り添って気づいた、大切なこと
「なんで、うちの子だけできないんだろう」
「みんなと同じように育ってくれたら……」
そんなふうに思ってしまう夜、ありますよね
発達がゆっくりなことを知った日から、
保護者の胸の奥にはいつも、
「このままで大丈夫なのかな」
という、不安がすみつくようになります
でも——
よく見てみると、
その子の毎日にはちゃんと、
小さな「できた!」がいくつもあるんです
🌱ひとつできたら、世界が変わる
初めて自分で靴を履けた日
ひとこと、声に出して「まんま」って言えた日
自分でおもちゃを片付けられた日
たぶん、それは周りの子たちよりずっと「遅い」かもしれない
でも、あの子にとっては、とてつもなく大きな一歩
まるで、春にやっと咲いた
最後のチューリップみたいに、
その「できた」は、ちゃんと季節に間に合っている
🌸「ゆっくり」だからこそ見えるものがある
成長が早い子は、あっという間に階段を駆け上がっていきます
目を離したら、もうひとつ段を登っていて——
ふと、「あれ?いつできるようになったんだろう」なんて
でも、ゆっくりさんの階段は、ひと段ひと段がていねいです
毎日「今日もまだかな」と思いながら、
見守って、待って、寄り添って、
ようやく一歩、進んでくれる
だからこそ、その一歩は心に残ります
「できた!」の感動が、忘れられない宝物になるんです
🌈比べるのではなく、見つめる
周りの子と比べて不安になるのは、
「うちの子にできないこと」ばかりが目についてしまうから
でも、子どもはみんなちがう地図を持って生まれてきます
10人いれば10通りの道がある
遠回りする子は、それだけたくさんの景色を見ているのかもしれません
🕊親ができることは、「信じること」だけでいい
「この子にあった育ち方がある」
そう信じてくれる大人がそばにいるだけで、
子どもは安心して、自分のペースで伸びていけます
焦ってしまう日もあっていい。
涙が出る夜もあっていい。
でもどうか、その気持ちにフタをしないでください
それだけ一生懸命、あの子を想っている証拠です
☀️さいごに
「ゆっくりで、いい」
そう思えるようになるには、時間がかかるかもしれません
でも、ゆっくり育つ子どもたちの姿には、あたたかい光が宿っています
まわりと比べなくても、ちゃんと咲きます、ちゃんと育ちます
今日の小さな成長も、
うまく言えなかったそのひとことも、
きっと、いつか誰かの心をあたためるものになるから
あの子の時間を、信じて、
今この瞬間を、どうか一緒に楽しんであげてくださいね