“ヘルプを出せる力” を育む関わりって?

はじめに

「できることを増やす」——それは、もちろん大切なこと

でも、私たちがそれ以上に大事だと感じているのが、
「困ったときに助けを求める力=ヘルプを出す力」です

この力は、決して「弱さ」なんかじゃありません
むしろ、自分を守り、自分らしく生きていくための、とても大事なスキル。

今回は、そんな「ヘルプを出す力」をどう育てていけるのか
私たちBlue Birdの考えを、みなさんにお伝えします


■ なぜ “ヘルプ” は大事なの?

人は、一人では生きていけません

苦手なことや、困ったことがあるのは当たり前
だからこそ、「助けて」って言えることは、自分を守るための力です

逆に、
「言えない」
「我慢してしまう」
「ガマンが当たり前になってしまう」

——それは、長い目で見れば、とても大きなリスク

子どもたちが安心して社会で生きていくためには、
「困ったときに、頼っていいんだ」
という感覚を持つことが、本当に大切なんです


■ ヘルプを出す力は “自然” には育たない

この力は、放っておいて自然に身につくものではありません

✔︎ 「がんばれ」だけでは育たない。
✔︎ 失敗しても大丈夫。助けを求めても大丈夫。 という安心感が必要
✔︎ 小さな「言えた」「頼れた」の成功体験の積み重ねが育ててくれる。

だから、周りの大人の関わり方がとても大事になってきます


■ Blue Birdの関わり

私たちが大事にしているのは、まず最初に、
「困ったときは言っていいよ」「イヤなことはイヤでいいよ」
と、しっかり伝えておくこと

そして、子どもたちがヘルプを出そうとしたその瞬間を、決して見逃しません

✔︎ 何か言えたときは、しっかり受け止める。
✔︎ 言葉になっていなくても、困っているサインを見逃さない。
✔︎ 「どうして欲しい?」と選択肢を示しながら、一緒に考える。

こうした積み重ねが、
「ヘルプを出すって、怖くないんだ」
という安心感と自信につながっていきます


■ ご家庭でもできる!関わりのコツ

▶️ 大人が “ヘルプを出す” 姿を見せる

  • 「この袋、開けられないんだけど…手伝ってくれる?」

  • 「お茶を取ってほしいな〜。お願いできる?」

大人がお願いする姿を見せるだけでも、立派な学び(モデリング)になります


▶️ 「どうしたい?」と聞いてみる

  • 「このまま続ける?やめる?」

  • 「手伝う?待つ?」

自分の気持ちを確認して、選べる環境が自己決定と “ヘルプの使い分け” を育てます


▶️ ヘルプが出せたら、しっかり肯定する

  • 「言ってくれてありがとう」

  • 「お願いできるって、すごいね」

頼れたことそのものを、ちゃんと褒めてあげる
それが、次の「助けて」の自信につながります


■ 最後に

「困ったら頼っていい」「助けてと言っていい」

——これは、子どもたちが安心して社会の中で生きていくための、かけがえのない力です

私たちBlue Birdは、子どもたちが
“助けて” と言える勇気と、言える相手がいる安心感
を感じながら、成長していけるように、そっと寄り添い続けます

“誰かと一緒ならできる”——この力は、子どもだけじゃなく、私たち大人にも必要なもの

だからBlue Birdは、子どもたちにとっても、スタッフにとっても、保護者のみなさんにとっても、
「困ったときに頼れる場所」「一緒に考えていける場所」でありたいと、心から思っています

一人じゃない。
だから、きっとできることが増えていく。

私たちは、そんな「つながりの力」を信じて、これからも子どもたちのそばにいます


→ 次回予告
「 “自分のことをよく知っている人” は強い。〜自己理解の力〜」

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