他害行為への対応方針 ―「止める」より先に、「守る」と「考える」を大切に―

はじめに|この方針について

Blue Birdでは、子ども同士の関わりの中で起こる「叩く」「押す」「物を投げる」などの他害行為を、 単に良い・悪いで裁く対象とは考えていません

他害行為は、

  •  その子なりの困りごと
     言葉にならない感情
     環境や関係性とのズレ

が、行動として表れた一つのサインであると捉えています

同時に、被害を受けた子どもの安全と尊厳を守ることは、 私たち事業所の最優先事項です

この対応方針は、

  •  加害・被害というラベルだけで判断しないこと
     その場にいる大人が、何を考え、何を引き受けるのか

を明確にするためのものです


Blue Birdの基本的な考え方

1.安全の確保を最優先します

 他害行為が起きた際、まず行うのは安全の確保です

  •   子ども同士を速やかに引き離す
      周囲の子どもを守る
      状況に応じて環境や人数配置を調整する

 その場での説得や指導よりも、 これ以上、誰も傷つかない状況をつくることを最優先します


2.被害を受けた子どもを守ります

 被害を受けた子どもに対して、

  •   やり返せなかったこと
      泣いてしまったこと
      うまく言葉にできなかったこと

 を理由に、評価や指導を行うことはありません

 Blue Birdでは、

  •   被害を受けたという事実
      そのときに感じた気持ち

 が、大人によってきちんと扱われる経験を大切にします

 必要に応じて、

  •   気持ちを言葉にする手伝い
      安心できる場所や人への移動

 を行います


3.他害行為をした子どもを、行為だけで切り離しません

 他害行為をした子どもに対して、

  •   いきなり罰を与える
      人格を否定する
      反省だけを求める

 といった対応は行いません

 私たちは、

  •   何が起きていたのか
      どんな気持ちだったのか
      どこで行き詰まっていたのか

 を、大人が一緒に整理することを大切にします

 行為そのものは止めますが、 その子の存在まで否定することはありません


「やり返さない」ことを求める理由

Blue Birdでは、 被害を受けた子どもに対して、 「やり返さないこと」を良い行動として教え込むことはしていません

一方で、

  •  力で返さなくてもよいこと
     大人に助けを求めてよいこと

を、経験として積み重ねられるよう支援します

これは、

  •  我慢を覚えさせるため
     いじめに慣れさせるため

ではありません

子どもに解決を委ねきらず、 大人が責任を引き受けるという姿勢です


大人(支援者)の役割

他害行為が起きた場面では、 最も多く考え、判断する必要があるのは、 子どもたちではなく、その場にいる大人です

支援者は、

  •  その場を落ち着かせること
     子ども双方の気持ちを受け止めること
     環境や関わり方を見直すこと

を担います

子どもたちが、

  •  力以外の方法を知ること
     困ったときに助けを求められること

を学べるよう、 場を整える責任を引き受けます


保護者の皆さまへ

他害行為が起きた際には、 事実関係と事業所としての対応について、 丁寧に共有いたします

その際、

  •  どちらが悪かったか
     どのような罰を与えたか

でなく、

  •  何が起きていたのか
     どのような支援を行ったのか
     今後どのように環境を整えていくのか

を大切にお伝えします

子ども同士のトラブルは、 成長の過程で起こりうるものです

だからこそ、 事業所と保護者が同じ視点を持ち、 子どもを真ん中に置いて考えることを大切にしています


おわりに

私たちは、 他害行為を「なくすこと」だけを目的にはしていません

  •  なぜ起きたのか
     どうすれば起きにくくなるのか
     困ったとき、どう助けを出せるのか

を、子どもと大人が一緒に考え続けること

それが、 Blue Birdの考える支援です