4月には心配していたのに、
気づけば泣かなくなった
「もう大丈夫かな。」
そう思ったことはありませんか
4月に公開した
「その行動、大丈夫? 新学期に見られる子どものSOSサイン」
では、新しい環境の中で子どもたちが見せる様々なサインについてお話ししました
あれから約3か月
もしまだ読まれていない方は、ぜひそちらもご覧ください
▶ 「その行動、大丈夫? 新学期に見られる子どものSOSサイン」
https://381inc.jp/blog/school-adjustment-signs-children/
こちらの記事では、
「どんなサインが見られるか」
について書きました
今回は、
そのサインが見えた後、
私たちは何を見ればよいのかについて考えてみたいと思います
サインが見えなくなったから安心?
4月や5月
子どもたちは様々なサインを見せます
よく泣く
甘えが強くなる
イライラする
朝の支度が進まない
園・学校へ行きたがらない
そんな姿を見ると、
保護者も心配になります
しかし、
6月や7月になると、
そうした姿が少し落ち着いてくることがあります
すると私たちは、
「慣れてきたのかな」
「もう大丈夫かな」
と考えます
もちろん、本当に環境へ慣れてきた場合もあります
でも、それだけとは限りません
「慣れた」と「諦めた」は違う
毎朝「行きたくない」と言っていた子が、
何も言わなくなる
泣いていた子が、
笑顔で玄関を出る
もちろん、本当に安心できた場合もあります
でも、
「言っても変わらない」
と感じているだけなのかもしれません
子どもたちは環境に適応する力を持っています
だからこそ、
頑張ることができます
我慢することもできます
合わせることもできます
でも時々、
その適応が
「慣れた」
ではなく、
「諦めた」
になっていることがあります
助けを求めても変わらない
伝えてもわかってもらえない
だったら言わない方がいい
そんな形で、
サインを出さなくなる子どももいます
本当に見たいのは行動ではなく状態
私たちはつい、
行動の変化に目を向けてしまいます
泣かなくなった
嫌がらなくなった
怒らなくなった
だから安心
そう考えたくなります
でも、
大切なのは、
その行動がなくなったことではなく、
その子の状態がどうなっているのかです
表面上は落ち着いて見えていても、
疲れが溜まっていることがあります
緊張が続いていることもあります
頑張り続けているだけかもしれません
子どもは、自分の状態を言葉で説明できないことも少なくありません
だからこそ、大人が行動の奥にある状態を想像することが大切になります
頑張れる子ほど気づきにくい
支援の現場で時々感じることがあります
それは、
本当に心配な子ほど目立たないことがあるということです
トラブルを起こさない
先生の話を聞ける
言われたことを頑張れる
周りから見れば、
とても順調に見えます
でも、
そうした子どもたちほど、
無理をしていることがあります
だからこそ、
「できているか」
だけではなく、
「余裕があるか」
を見ることが大切なのだと思います
「助けて」を出せる力
私たちは、
できることを増やそうとします
もちろんそれも大切です
でも、
それと同じくらい大切なのは、
困ったときに助けを求められることです
疲れたと言えること
休みたいと言えること
わからないと言えること
できないと言えること
いやと言えること
そうした力は、
大人になってからも必要になります
まとめ
サインは、
困っていることを知らせるために出てきます
だから、
サインが消えたことだけを見て安心するのではなく、
その子が今どんな状態なのかを考えることが大切です
「大丈夫そう」
と
「本当に大丈夫」
は同じではありません
だからこそ私たちは、
行動だけではなく、
その奥にある気持ちや状態にも目を向けていきたいと思います
そして、
困ったときに「助けて」と言えること
その力もまた、
子どもたちが身につけていきたい大切な力なのだと思います
もしかすると、
本当に安心できる環境とは、
「困らない場所」
ではなく、
困ったときに、安心して助けを求められる場所なのかもしれません
