その行動、大丈夫です|新学期に子どもが見せる "心のサイン" の受け取り方


4月も半ばを過ぎ、少しずつ新しい生活に慣れてきた頃

その一方で、こんな変化はありませんか?

 ・なんだか落ち着かない
 ・よく泣くようになった
 ・できていたことが、うまくいかない

「前はできていたのに、どうして?」
そんなふうに感じる場面も、増えてくる時期です


こんなサイン、出ていませんか?

新しい環境に適応しようとするとき、
子どもたちはさまざまな形でサインを出します

 ・朝、園に行きたがらない
 ・ぐずりや癇癪が増える
 ・急に甘えが強くなる
 ・ぼーっとする、元気がない
 ・些細なことで涙が出る

一見バラバラに見えますが、

「環境に適応しようとしている中での心の反応」です


子どもなりの "バランスの取り方"

子どもたちは、自分の中の不安や緊張を、
まだうまく言葉にすることができません

だからこそ、

体や行動を通して、
「どうしたらいいか分からないけど、なんとかしたい」
そんなサインを出しています


例えば、

■ 心のSOSサイン

 ・些細なことでぐずったり、イライラしやすくなる
 ・感情の変化が激しくなる
 ・表情が少なくなる
 ・甘えが強くなる、いわゆる赤ちゃん返り
 ・友だちと関わろうとしなくなる
 ・兄弟姉妹とのケンカが極端に増える

■ 体のSOSサイン

 ・お腹の不調(下痢・便秘・吐き気)
 ・発熱
 ・爪を噛む
 ・寝つきや寝起きが悪くなる
 ・食欲が落ちる
 ・ぼんやりしている時間が増える
 ・体重の急な増減
 ・アレルギー症状の変化

すべてが当てはまるわけではありませんが、こんな形で表れることもあります


一見すると「やめさせたい行動」や、
「仮病かな?」と思えるような反応も、

どれも、その子なりにバランスを取ろうとしている姿です

そして、

自分を落ち着かせようとする大切なサインでもあります

こうした反応は、ストレスがかかったときに見られる
自然な心と体のつながりとも言われています

   子育てや発達については、
   公的な情報も少しずつ整備されています
   必要に応じて、こうした情報も参考にしてみてください
   厚生労働省


見落としやすいサイン

いろんなサインが出ているうちは、
まだ「外に出せている状態」とも言えます

本当に注意が必要なのは、

何も言わなくなるとき、です

特に気をつけたい「静かなサイン」
いちばん気づきにくく、でも見逃したくないサインです

 ・おとなしい
 ・我慢している
 ・問題がないように見える

そんなときほど、内側では無理が積み重なっていることもあります


つい言ってしまう言葉の代わりに

こうした姿を見ると、

 「がんばって行こう」
 「大丈夫でしょ?」
 「やめなさい」

と声をかけたくなることもあると思います

でも、

子どもは、「大丈夫?」と聞かれると「大丈夫」と答えます

それは本音ではなく、
親を安心させようとする優しさでもあります


こんな言葉に変えてみる

 ・「ドキドキしてる顔してるね」
 ・「今日はどんな気分?」
 ・「心配な気持ち、あるよね」

答えを決めない聞き方

に変えることで、
子どもは少しずつ自分の気持ちを出せるようになります


家で崩れるのは、いいことです

保護者の方も、毎日全力です
余裕がなくなることも、イライラしてしまうこともあります

それでも、ひとつだけ。

子どもたちもまた、

新しい環境の中で、
「できなきゃ」「いい子でいよう」と、
見えないプレッシャーの中で一日を過ごしています

だからこそ、

家で崩れる、甘えるというのは
"安心できる場所がある証拠" です


特別なことは、いりません

   こうした関わりについては、
   以前の記事でも触れています
   → 家庭で育てる“安心の芽”──愛着を支える5つのヒント

 ・少し抱きしめる
 ・気持ちを受け止める
 ・何も言わずそばにいる

「ママもパパも味方だからね」
それだけでも、十分です


たとえ、

「イヤ」「キライ」と言われたとしても、
それでも大好きだよ、という気持ちはちゃんと届いています


子どもの姿を見ると、
どうにかしてあげたいと思うこともあると思います

でも、

「気持ちが届いている」と感じられること自体が、
子どもの安心につながります


"今" という時間の価値

すぐにうまくいく方法や、
いつでも正解があるわけではありません

それでも、

目の前の "今" に目を向けた関わりの積み重ねが、
これから先の土台になっていきます

   こうした考え方については、
   以前の記事でも触れています
   → 児童発達支援|できないときの支援とは?Blue Birdの実践とACTの視点


最後に

私たちが大切にしているのは、

その子の心が満たされていく時間や関係を、どうつくるか

ということです

特別なことではなく、

 そばにいる人のちょっとした気づきや、
 その人なりの感性、
 相手を思う気持ち、
 どこか人間らしい関わりの中で、

子どもは少しずつ、自分で育っていきます

 思いっきり体を動かす時間をつくること
 好きなことに熱中できる環境をつくること
 ゆったりと過ごす時間をつくること


忙しい毎日の中でも、

ほんの少しでもいいので、
親子であたたかくつながれる時間が増えていきますように。